「クロースアップマジック」という言葉を聞いたことはありますか?
近年特に人気の高いマジックのジャンルで、目の前で不思議を楽しめるのが特徴です。
この記事ではそんなクロースアップマジックを始めたい方やレパートリーを増やしたい方に向けて、基本の道具やおすすめの本、効果的な練習法についてまとめてみました。
目次
クロースアップマジック(テーブルマジック)とは?
「クロースアップマジック」とはマジックの形態の一つで、少人数の観客を相手に、客の目の前で現象を見せるもののことを言います。
多数の観客を前にステージ上でダイナミックな演技を行うステージマジックとは対象的で、より身近に不思議を感じられるのがクロースアップマジックの魅力の一つです。
クロースアップマジックは「テーブルマジック」などと呼ばれることもあります。
クロースアップマジックの種類と、まず揃えたい基本用具
一口にクロースアップマジックと言っても、使われる道具によって幾つかのジャンルに分かれています。その中でも主要ないくつかをご紹介します。
カード(トランプ)
定番はカード(トランプ)を使ったマジック。カードマジックは果てしない数の現象とバリエーション、テクニックが存在し、見る側も演じる側も広く深く楽しめるのが魅力です。
マジックで使われるトランプは滑りのよい紙製の物が多く、上のバイシクルが初心者から上級者まで最もおすすめ。
↓カードマジックについてより深く知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
【レベル別】カード・トランプマジックのおすすめ本・トランプ【練習法】
コイン
カードに次いでメジャーなのが、コインを使ったマジックです。
カードに比べるとバリエーションの多さは劣りますが、その分シンプルでインパクトも強いのがコインマジックの特徴。また、カードが比較的簡単なレベルから難しいレベルまで幅広いのに対して、コインマジックは全体的にスライハンドのテクニックが必要な傾向があります。
ハマると抜け出せないらしい。
コインマジックで使われるコインは、アメリカ製のものが多いです。日本のコインではサイズが小さすぎて、マジシャンには扱いづらいからです。
そしてアメリカのコインの中でも、ダントツで使われているのが上の「ハーフダラー」。アメリカの50セントコインで、500円玉より少し大きい直径と程よい厚さが非常に扱いやすく、また価格もリーズナブルなため人気です。
2、3枚持っておくと様々なマジックに対応できるでしょう。
カップ&ボール
カップとボールを使ったクラシックなマジック。一見地味ながら趣があり、根強い人気があります。
紀元前のエジプトの王墓の壁画にカップ&ボールを演じている様子が描かれており、「世界最古のマジック」と呼ばれているんだとか。
その他
その他にも、目の前で見せるクロースアップマジックでは様々なモノがその道具として使われます。
- 紙幣(ビルマジック)
- 輪ゴム
- スポンジボール
- ダイス
- マッチ棒
などなど・・・。こういったコアな分野を極めるのも面白いかもしれませんね。
クロースアップマット
そしてもう一つ、どのジャンルのクロースアップマジックをする上でも用意しておきたいのが、クロースアップマットと呼ばれるマット。テーブルにこれを敷くだけでそれっぽさが出て雰囲気が変わりますし、ハンドリングの上でもカードやコインをめくったり拾いやすくなるので必携です。
本格 クロースアップマット テーブルマジック 手品用品 マジック用品 滑らないマット 黒
↑の商品は税込200円程度と非常にリーズナブル。初心者がまず買うのにおすすめです。
ある程度本格的に始めようと思っている方は、品質が良く高級感もあるこちらがおすすめ。
クロースアップマジックのおすすめ本
ゆうきとものクロースアップ・マジック
真っ先におすすめしたいのがこの本。
カードやコイン、そしてその他日用品を使ったものまで、幅広いジャンルのクロースアップマジックが解説されています。
どのマジックも難易度はあまり高くないものの、現象はとても鮮やかで大きな驚きを与えられる傑作ばかりが並んでいます。
DVD付きで、本人の演技を映像で見られるのも非常にうれしいところ。
残念なのはアマゾンだと中古でしか取り扱いがないことですが、それでもおすすめしたい良書です。
テクニカルなクロースアップマジック講座
カードとコイン「以外」を使ったクロースアップマジックだけが収録されている本です。
リングや輪ゴム、サイコロなど簡単に手に入る日用品を題材に、品のいいマジックの数々が解説されています。
カードとコイン「以外」を解説する本自体が珍しいですし、解説されているマジックも面白いものが多く、またこちらもDVD付きで映像と共に学べるのでおすすめです。
練習のコツ(効果的な練習法)
マジックを練習する上で最も重要なことは何度も繰り返して絶対に失敗しない自信をつけることですが、練習のやり方で一つおすすめしたい方法があります。
それは、「鏡やカメラを使って客目線で自分の演技を見ながら」練習を繰り返すことです。
自分ではうまくできているつもりでも、お客さん目線で見てみると実は見えてはいけないものが見えていた、なんてことも初心者のうちはしばしば。
そういった失敗を防ぐために、スマホのカメラなどを活用して演技を理想に近づけましょう。
まとめ
以上、クロースアップマジックの練習法やおすすめの本二ついてまとめてみました。
手軽に目の前で見せられるクロースアップマジックは、習得しておくといろいろな場面で役に立ちます。多くのマジックは練習すれば誰にでも習得できるので、ぜひ新しい趣味に加えてみてはいかがでしょうか。