沢木耕太郎作品を全て読破した私がおすすめする本13冊

ノンフィクション作家・沢木耕太郎さんをご存知ですか?

いくつか有名な本もあるので、知っている方も多いと思いますが。

ていうか知らない人はまずこの記事にたどり着かない気もしますが。

私は彼の作品が大好きで、ほぼすべての著作を読んできたので、その中から何冊かおすすめを紹介したいと思います。

 

深夜特急

沢木氏の代表作と言えばこれでしょう。26歳の頃に1年半かけて放浪したバックパッカーの旅の記録。たくさんの出来事や人との出会いが濃密に描かれています。これを読んで実際に旅に行っちゃう人も結構いるようですが、実際に行くとはいかないまでも、旅に行きたくならない人はいないんじゃないかな。旅が好きじゃなくても、単純に読み物としてもむちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでください。

 

旅する力―深夜特急ノート

深夜特急を読んだ人向け。旅の裏側や、旅を始めるに至った経緯、沢木氏がノンフィクションライターとして駆け出した頃のエピソードなどが盛り込まれています。深夜特急を読んだ人にはこちらもおすすめ。

 

彼らの流儀

内容紹介には、”ノンフィクションでも小説でもなく、それらすべての気配を同時に漂わせる33の物語”とあります。まさにそんな感じで沢木氏にしか書けない作品群です。品よくひねりの効いた、”人”を描いた短編集。ちなみの私のお気に入りは、「ラルフローレンの靴下」「ベッドの上の聖人」です。

 

無名

著者が父親の死に向き合った記録。父が本当はどんな人間で、自分は父をどう思っていて、どんな思い出が残ったのか。淡々と書かれたその文章は、読者にも大事な人について考える時間と気づきを与えてくれます。

 

酸素ボンベも固定ロープも使わない、最も過酷なアルパインスタイルで難峰に挑むクライマー山野井泰史。
彼が妻とともに、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンに挑む様子を描いたノンフィクションです。
彼らを待ち受ける過酷な運命とは・・・。

山について何の知識もなかった私でしたが、最難レベルのクライムの壮絶さに驚きました。
生き死に隣り合わせの世界が迫力を持って書かれています。

 

チェーン・スモーキング

日常の断片を、その題名のように連鎖させながら仕上げられた幾つかの極上エッセイ集。
こういう文章を読んだことがなかった私は、初めて読んだ時軽い衝撃を受けました。文章力が光る作品群です。

 

バーボン・ストリート

これまたチェーン・スモーキングの続編のようなエッセイ集です。スポーツ、賭け事、映画などについて書かれたそれらのエッセイは、読んでいる自分に浸れるような不思議なかっこよさとセンスに包まれています。

 

一瞬の夏

再起を夢見る元チャンピオン、カシアス内藤と、彼を支えるチームの物語。まるでリアルロッキーのような展開ですが、ロッキーと違うのはこれがノンフィクションだということ。物語のようにはうまくいかない、ハッピーエンドで終わるかどうかわからない、だからこそ伝わってくる熱気に打たれて、一気に読んでしました。

 

危機の宰相

戦後最大のコピー「所得倍増」が生まれるまでにはどんなドラマがあったのか。長く”敗者”だった池田勇人、田村敏雄、下村治という3人を結びつけて導き出されたその裏側には、大きなドラマが隠されていました。「所得倍増」という一見不可能な経済成長を達成していく時代感や熱気、そして徹底した取材力を感じられる、エネルギーのこもったノンフィクションです。

 

敗れざる者たち

その題名の通り、スポーツの世界で敗れ去った選手たちを描いたノンフィクションです。勝った者の裏には、負けた者がいる。でもそんな当たり前の事実を忘れてしまいそうになるほど、勝負の世界は残酷で、結果が全て。だけどたまにこんな作品を読んでみると、スポーツの何が観ている人をあれほど惹きつけるのか少しだけ分かる気がします。

哀愁漂う敗者っていうのもまた、魅力的なんだよねえ。

 

流星ひとつ

昭和の歌姫、藤圭子が28歳で芸能界を引退する直前に行われた、沢木耕太郎によるインタビューの記録。

この本がユニークなのは、すべての文章が会話文で成り立っているところです。一人称や三人称の文がひとつもない。にもかかわらず、2人の息遣いや感情の揺れ動きまで伝わってくるような臨場感があります。

人気絶頂の中、なぜ彼女は引退を決意したのか。「何もなかった、あたしの頂上には何もなかった―。」と語る藤圭子の閉じられた心が、少しずつ開かれていきます。

藤圭子が引退寸前、沢木耕太郎と語った濃密なインタビュー

 

勉強はそれからだ

すごく好きな本。以前感想記事を書きました。よかったら↓
〜お気に入りの本紹介〜沢木耕太郎「勉強はそれからだ」

 

馬車は走る

割と古い本で、今は中古でしか手に入らないのが残念ですが、とっても良い本です。
自身を、何人かの取材対象の人生という”馬車”に同乗する者として捉え、彼らの人生を”私”から見た視点で描く。

とにかく読んで欲しいのは趙治勲の話ですね。趙治勲という方は囲碁のプロ棋士で、6歳の頃韓国から日本に渡って修行を積み、一時代を築き上げた大棋士です。

一度「マツコと有吉の怒り新党」で取り上げられたこともあったので、それで見たことがあるという人もいるかもしれません。

怒り新党の動画は見つかりませんでしたが、例えば


こんな動画からもわかるように、なかなかユニークな人なんですね。

 

ただねえ。

「馬車は走る」を読むと、見る目が変わると思います。

ただのちゃらけたおっさんかと思いきや、幼くして異国に渡ったが故の苦悩や、(おそらくその体験もバネにしたであろう)勝負への強烈な執念を内に秘めたる人なんですね。

で、囲碁を知らないながら、あれほど完成度の高い観戦記を書ける沢木耕太郎はやっぱりすごい。

もう軽く10回は読んだくらい、好きな作品です。

 

まとめ

たくさんおすすめを挙げましたが、好きになれる人は、どれか一つでも読んでもらえればその良さがわかると思います。

まあでも、最初に読んで欲しいのは深夜特急ですかね。

これからも新しい作品を読んでいきたいです。

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